André Previn のページ | |
![]() After Hours 1. There'll Never Be Another You 2. I Only Have Eyes For You 3. What Am I Here For 4. Limehouse Blues 5. All the Things You Are 6. Honeysuckle Rose 7. I Got It Bad and That Ain't Good 8. Smoke Gets in Your Eyes 9. Cotton Tail 10. Laura 11. One For Bunz ![]() UpTown 1. Between The Devil And The Deep Blue Sea 2. A Sleepin' Bee 3. Come Rain Or Come Shine 4. Stormy Weather 5. Over The Rainbow 6. Let's Fall In Love 7. Day Dream / Prelude To A Kiss 8. Good Queen Bess 9. Things Ain't What They Used To Be 10. It Don't Mean A Thing If It Ain't Got That Swing 11. Five O'Clock Whistle 12. Come Sunday 13. C Jam Blues |
中田喜直 「私のCD愛聴盤」(1993) “あなたが一枚だけCDを持つことを許されて無人島に行くことになったら、何を持ってゆきますか”というような質問をされることがある。以前はLPだったが。 いわゆる一枚の愛聴盤ということだが、一枚だけ、というのは不可能だ。クラシックでも、歌、ピアノ、室内楽、オーケスTラがあるし、ジャズもポピュラーもあり、自分の曲の合唱もあり、童謡もある。 (中略) ジャズもソロからフルバンDまで色々あるが、私の好きな編成は、ピアノが中心で、サックスのないコンポである。サックスはソロでなく、三、または四人のハーモニーがいい。ジャズではないが、ガーシュインの「パリのアメリカ人」で、途中から入ってくる3(スリー)サックスは本当に素晴らしい。これがないと、この曲の魅力が随分少なくなってしまう。 さて、今最高に好きなのは、 ピアノ アンDレ・プレVイン ギター ジョー・パス ベース レイ・ブラウンのTリオで、「アフター・アワーズ」というテラーク盤である。(昔、LPでダイナ・ショアの伴奏をしているA・プレVインのビアノがあまり上手いので驚いたことがある。)このCDは録音も最高である。これは小さなスビーカーでは駄目で、私の所のパイオニアのS-955のウーファーは三十六センチである。十年以上前のスピーカーだが健在で、コンTロール・アンプはサンスイのC-2301、パワーアンプはTRIOのモノーラルL-07MHが二つ、CDプレイヤーはソニーのZ777ES、大体この位でないと、ベースやギターの本当の音はきこえないようだ。プレイヤーは別として、歌は小型のスピーカーでも、あまり大音量できくことはないから、気にならなくても、このCDは小音量ではつまらない。ピアノはベーセンドルFアーで、とにかく素晴らしいの一語につきる。ブランデイを飲みながら、深夜これをきいていると、これぞ音楽だ、本当の現代音楽だと、体の真底からそれを感じることが出来る。三人の名人のアンサンブルは最高である。Dラムはないのに、そのリズムの良さは、リズムの悪い日本のクラシックのピアニストや他の演奏家にもきかせたいと思う。スローの曲が特別に素晴らしい。 もう一枚、ギターがマンデル・ロウに変って、「アップタウン」というCDが同じくテラークから出ている。これも中々よくてこれを交互にきいている。もう一枚ライヴ盤があるが少し落ちるような気がする。この二枚は録音がとにかくよくて、少しVオリウムを上げると、目の前で三人が演奏しているようにきこえる。 指揮はプレVインの代りが出来る人は何人もいるが、このピアノだけは代りがいないだろう。九二年の年末にこのTリオが来日した。勿論ききに行った。オーチャードホールの最前列できいたが、やはり素敵だった。後半を後の方の席できいたらピアノの音が全然駄目だった。四十メートルも離れてしまったら本当の音がきけなくなる。 この二枚は私にとって最高のCDである。 |